旅日記

2014年9月23日(火)大磯→小田原へ 18.2km

掲載日:2014.09.23

2014.9.23 きょうは秋分の日。朝一番の電車で大磯駅へ。7時50分スタート。大磯は海水浴場発祥の地だ。まずは大磯の海をみる。朝8時頃なのに漁港脇の大磯照ケ崎海岸には、大きな望遠レンズをつけたカメラマンがたくさんいる。近くの人に「あの人たちは何を撮っているんですか」と聞くと、「アオバトの飛来を撮影している」とのこと。緑色のハトで、海水を飲む習性があるという。
 東海道は国道1号にそっているが、ときどき旧道がある。浜辺から戻ると南組問屋場の案内板。また「湘南発祥之地大磯」の碑がある。町役場手前のかやぶき屋根「鴫立庵」に入ってみた。17世紀からの句碑、歌碑などがたくさん並んでいる。残念ながら素養がないため石物の文字が読めない。
 さらにすすむと東海道松並木がつづく。江戸時代の松の切り株もある。相模湾(こゆるぎの浜)沿いには明治時代の著名人の別荘があった所だ。伊藤博文の旧居(滄浪閣)は結婚式場、中華料理店とガイド本にはあったが閉店している。
 旧西園寺邸跡にしゃれた道と高級住宅が建っている。花を手入れしている女性に「きれいな花ですね。庭の手入れも大変でしょう」と声をかけた。「芝が一番大変。なかに入ってみてください」。確かに芝の手入れは、草とり、芝刈り、水やり、肥料など手がぬけない。
 日本橋から70km近くに大磯城山公園がある。国道を離れて旧街道が走る。その前に旧吉田茂邸を見学。大磯詣で有名な吉田御殿は5年前(2009)に出火で焼失。約1万坪の敷地は、いまは神奈川県立公園になっている。ボランティアのガイドさんに50分案内していただいた。
 二宮駅前に「ガラスのうさぎ像」がある。1945年8月5日、米軍の艦載機からの機銃掃射で駅周辺にて幾人か亡くなった。一休みした駅前喫茶店のマスターと箱根駅伝の話題となる。
 東海道にもどると、右側に道祖神があった。村の守り神、路傍の神様だ。18番目の一里塚を過ぎると、松屋本陣跡の説明文がある。大磯宿と小田原宿は16kmと長いため休憩所として設けたという。東海道本線の地下道をくぐると急階段の地戸神社。まわりはうっそうとした木々になっている。この手前にも道祖神があった。
 小田原市に入ってきた。道路のマンホールをみると小田原らしいデザイン。酒匂川の渡し風景、小田原城、箱根山が浮き彫りされている。海がみえるので駅近くの浜辺に下りた。祝日なので、釣り人や子どもたちが遊んでいた。きょうは寄り道をずいぶんした。午後4時には国府津駅から電車に乗る。

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